ETFと投資信託の違いと、ETFのメリット・デメリット
資産運用の初心者にも比較的人気の「投資信託」は、投資家から集めた資金をファンドマネージャーと呼ばれる運用の専門家が、株式や債券、金や原油などの金融商品に投資・運用する仕組みです。そして、その運用成果が投資額に応じて投資家に分配されます。
投資家にあまり知識がなくても、運用のプロが投資家に変わって運用してくれるので、初心者でも始めやすい投資といえます。
そんな投資信託の新しい形として、より便利で安心して運用ができる投資商品として登場したのがETFです。
ETFとは
ETFとは、「Exchange Traded Fund 」の頭文字をとったもので、日本語では上場投資信託といい、証券取引所に上場している投資信託のことをそう呼んでいます。
上場している投資信託の内容はというと、証券取引所などが発表する代表的な指数(日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)、NASDAQ(アメリカ合衆国のベンチャー企業(新興企業)向けの株式市場)など)の値動きに連動するように設計された投資信託となります。連動する指数は株式だけでなく、債券、REIT(リート)、通貨、コモディティ(商品)の指数なども対象となっているものもあります。
例えば、TOPIX(東証株価指数)に連動するETFは、TOPIXの値動きとほぼ同じ値動きをするようになります。つまり、TOPIXのETFを保有することで、TOPIX全体に投資を行っているのとほぼ同じ効果が得られるということになります。コンピュータを使った高度なアルゴリズムによって設計が可能となった今どきの金融商品ですね。
ETFの良いところ
ETFには一般的な投資信託と比較していくつかのメリットがあります。
1:信託報酬が安い
ETFの信託報酬は一般的な投資信託と比べて殆どが安く設定されています。信託報酬とは運用会社に投資信託を管理・運用してもらうための経費として、投資信託を保有している間はずっと投資家が支払い続ける費用のことです。
通常、一般的な投資信託の信託報酬の平均は0.5〜1.1%前後とされていますが、ETFは0.1~0.2%と大体0.5%前後の差があります。
信託報酬は、運用している間必ず発生するコストなので、小さな差でも時間が経つと大きな差となって現れます。
なぜ、ETFの信託報酬が安いのかと言うとそれは信託報酬の内訳に理由があります。通常投資信託の信託報酬は、そのファンドの運用会社以外にも、信託銀行などファンドの資産管理会社と、ファンドの販売会社の取り分が設定されています。
■投資信託の信託報酬の内訳
- 運用会社の運用手数料
- 信託銀行などの管理手数料
- 販売会社の販売手数料
■ETFの信託報酬の内訳
- 運用会社の運用手数料
- 信託銀行などの管理手数料
一方、ETFの信託報酬の場合は3つめの販売会社、すなわち証券会社の取り分が設定されていません。この販売会社の販売手数料がない分だけ、信託報酬は安く設定することができます。ETFは金融機関の窓口で販売されるわけではなく、すでに市場で自由に取引されているものを買うだけなので、販売会社(金融機関)への報酬は不要というわけなので、ETFの信託報酬は安くなります。
2:少額から始められる
投資信託は銘柄ごとに売買単位が決められていて、数千円〜数万円から取引できる銘柄が多く手軽に始めることができます。ETFも一般的な投資信託同様少額から購入することができます。
たとえば、東証株価指数TOPIXに連動する国内ETFの「野村TOPIX連動型上場投信<1306>」の最低購入金額は17,630円(2018年7月時点)です(単元株数は10)。
この点は一般的な投資信託も少額から購入することができるので、ETFだから安いということでもないですが、個別企業の株式を買う場合と比べて比較的少額から始められます。
3:個別企業株のように取引時間中リアルタイムで売買が可能
ETFは取引所に上場しているため、現物株式と同様にリアルタイムに値動きを確認することができます。取引時間中はパソコンやスマホから気になる銘柄の確認ができます。一般的な投資信託は非上場のため、買い付け段階では価格がわからないので、この点は一般的な投資信託と大きく異なります。
また、通常一般的な投資信託は毎日の取引終了後に公表される基準価格での取引となるため、売買できるのは1日1回までとなります。個別株のように希望価格を指定して、購入や売却をすることができません。
一方、ETFは相場の動きを見ながら売買もリアルタイムでできるので、一般的な投資信託と比べ投資をしている実感が高くなるのも魅力ですね。
4:分散投資
ETFは特定の指数に連動するように設計されいるので、1つのETF銘柄を購入するとこ=複数の銘柄を購入する分散投資をしていることになります。例えば、日経平均に連動するETFであれば日経平均の225銘柄に分散投資しているのと同じことになります。
またETFは日本株だけではなく、外国株など様々な商品があり、国を超えた分散投資もできます。
ETFも万能ではない
とはいえ、ETFも万能ではなく運用にはリスク(デメリット)もあります。たったひとつのETFを買うだけで世界の株式市場をまるごと買うような分散投資が実現できてしまう利便性を持っていまが、当然市場が急変し投資元本割れになる可能性も常にはらんでいます。
当たり前ですが銀行貯金とは違い元本が保証されているものではないので、運用がうまく行けば利益を得られるのですが、反対に投資した金額を下回って最終的に損失を出すこともあります。
しかし、確実な方法もないのが投資なので、信託報酬などのコストを低く抑えることができるETFは一般的な投資信託よりも有利であることは間違いありませんね。
投資の神様であるウォーレン・バフェット氏の有名が名言があります。
- ルール1・損をしないこと。
- ルール2・ルール1を絶対忘れないこと
バフェット氏いわく、投資において何よりも重要なルールは「損をしないこと」だそうです。同じ投資をしているにもかかわらず、手数料の違いで収益に差が出るというのは、逆に言えばその分だけ損をしていると言えなくもないですね。
ブログはじめ
このブログは、インヴァスト証券で作ったインヴァストカードが手元に届いてから、これから真剣に資産運用に向き合っていこうということで始めたブログです。
投資に関することがメインのテーマですが、僕が普段気になっていることや、これから未来についてのことなど、色々な情報を発信していきたいと思っています。
ブログのテーマ
- 投資&資産運用
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僕は今年39歳になる独身男です。都内で暮らしフリーランスで仕事をしています。サラリーマンは5年程経験しましたが、全く性にあってないと感じたので、後先考えず辞表を提出し、自分の好きなことだけを追い求めて20代、30代を過ごしてきました。
約20年の社会人経験の中で、始めの5年を除くフリーランスの14年はほんとにたくさんの経験をしました。良かったことよりも圧倒的に悪かったこと・苦しかったことの方が多かったのですが、それでも常に自分を前に進めるべく、日々を過ごしてきました。
このブログは実は、通算5サイト目になります。これまでいろんなテーマでブログを書いてきましたがお金・資産運用に関するブログは初めてです。
投資経験はそこそこありますが、ブログで資産運用や投資の記事を書くのは初めてなので、どうやって作っていけばよいかわからないことだらけです。一応収益も考えて、読んでくださった皆さんに有用なコンテンツを掲載していくつもりでいますので、どうぞよろしくお願いいたします。